ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

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ハンサード (hansard) ポートフォリオ研究 ② B社

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はい、大人気のハンサードのポートフォリオ検証第2弾です。

他人のポートフォリオを見て運用を検証をしていく内容です。

 

今回のIFA B社は年に1回ぐらいハンサードのポートフォリオを変更する会社です。

早速見ていきましょう。

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投資対象を10個に分散投資していますが、米国株式が30%、中国株式が30%、テクノロジー20%とと同じ種類の別のファンドに投資していますね

 

同種類の別のファンドに投資する場合の注意点

 

基本的に同じ国を投資対象とした別のファンドに投資することはあまり意味がありません。一般的に複数の同種のファンドに分散投資するとインデックスに運用が似てくるといわれており、アクティブファンドがコストが高いだけになってしまう可能性が高いといえます。


そうならないためには

  1. 投資対象が被らないファンドを選択。大型株と小型株や、消費財とITセクターなど国や地域は一緒でも業種が異なるなど投資対象の中身が重複しないことが重要
  2. かなりの集中投資をしているファンドを組み合わせる

こういった場合は同じ種類のファンドに分散投資する意味があるといえます。

 

分散投資することで、リスクは低下しますが、リターンも低下することが多いです。

積立投資はもともと、長期投資によりマイナスで終わるリスクを下げる効果が期待できますので、安全×安全=過剰な安全とならないように、積み立て投資にあった運用手法を検討するのが大切です。

 

今回の場合、中国は1銘柄はテーマ株になっているのでOKですが、ほかの米株と中国株はあまり効果は高くないかなと思われます。

 

ファンドを分散していても、相関性(連動性)が高ければ分散投資にはなりません。

あまりうまい投資手法とは言えないと思います。

 

またこのポートフォリオ非常に嫌な予感がします。

というのも変更した2018年2月始め時点で直近1年の運用成績が異常に高いのです。

1年間の平均リターンは驚異の33.6%

 

2018年2月 直近1年
米国株式 24.9%
米国株式 23.7%
米国株式 26.7%
テクノロジー株式 36.3%
テクノロジー株式 32.0%
中国株式 55.7%
中国株式 13.4%
中国株式 37.8%
インド株式 47.7%
アジア株式 37.8%

 

明らかに上がりすぎで短期のリターンリバーサルにより大きくマイナスになるのではないかと…思った矢先、2018年2月「米中貿易戦争勃発」!?

 

世界的に株価下がってしまいました。

特に中国は大きく下がっています。

 

ただし積み立てなら投資を継続するなら問題ないです。

現に2019年に入ってから中国株は戻っています。

継続を期待したいですね。

 

 

 

 

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しかし10月に大損した中国株を20%分減らしてしまいました…高値で買って安値で売る・・・やっていはいけません。

 

さらにテクノロジー株を20%⇒30%へ増やすという暴挙。この後テクノロジーはまた2018年10月から12月にかけて暴落(;´・ω・)

 

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ここのIFAは典型的な直近成績のよいファンドを選んで、高値掴みを実践している運用会社のようです。

 

ただ一言言っておきたいのはハンサードのファンド選びや投資対象が間違っているわけではありません。

長期の積み立てなら十分にリターンが期待できると思います。

しかし、圧倒的に間違えているのが「売却のタイミング」です。

 

中国株やアジア株を2018年10月のタイミングで減らすことは、積み立てとしては致命的です。

 

 

積立投資はバリュー株投資、つまり安いところで買い、高いところで売るのが基本戦略であり、上がったものを買ってさらに高いところで売る順張り投資はあまり向いていません。

 

短期でハンサードのポートフォリオを変更するリスクをまざまざと見せつけてくれた運用といえそうです。

 

短期のポートフォリオ運用でもうまければ問題ないのですが…今回は現状はちょっと厳しいかもしれませんね。(結構ハンサードのIFAとしては珍しいパターンです、まるで個人が運用しているようΣ(・□・;))

 

基本的にIFAを変更することは進めませんが、例外になるかもですね。

 

教訓:直近良い成績のファンドばかり選ぶところは気を付けよう(個人と変わらない)