ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

ハンサード(Hansard)アスパイア(いつかはゆかし)や海外投資を詳しく解説!

Hansardの積み立て投資の特徴

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Hansard

ハンサードアスパイア(Hansard Asoire)について間違った情報が多いので

少しずつ情報を公開していこうと思います。

 

質問1.ハンサードのAspireはコストが高いというのは本当?

 

ハンサードのコストは

短期→高い

中期→普通

長期→安い

が実際のところです。

 

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ハンサードアスパイア 平均コスト表

◆ハンサードの主なコスト

初期ユニット8%(初期2年分)

累積ユニット1%(3年以降積み立てた分)

サービス手数料14ポンド

ビットオファースプレッド7.5%

(買い付け時のみ影響。スイッチング時や売却時は影響なし)

 

→この中で珍しいのはビットオファースプレッドの存在です。

 この存在で高いのではないかと感じる人が多いようですが

 ボーナスの体系を見ると実は高くないことが分かります。

 

◆ハンサードのボーナス

初期ボーナス最大5か月

累積ユニットボーナス0.75%(積み立て継続時)

ビットオファーボーナス5%(10年分積み立てた後)

 

→この中で珍しいのは累積ユニットボーナスとビットオファーボーナスです。

 このボーナスを知らないためコストが高いと言っている人がいるようです。

  解約を進めるサイトではほとんどがボーナスについての記述を削っています。

 

◆ハンサードの正しいコストの見方

 

初期ユニットコスト8%ー初期ボーナス(最大5か月)

累積ユニットコスト1%-累積ボーナス0.75%=実質0.25%

ビットオファースプレッド7.5%-ビットオファーボーナス5%=2.5%(10年分以降)

 特にこの累積ユニットのコストが0.25%というのが安いです。

 

ハンサード社のスペシャルオファーにも下記のように書いてあります。

 Bonus units - after the initial period is complete, bonus units are allocated at a rate of 0.75% per year of all accumulator units and previously allocated bonus units. This effectively reduces the 1.0% per year annual management charge for accumulator
units to approximately 0.25% per year.

 

ボーナスユニットー初期期間が終わった後、累積ユニットとそれ以前に配布されたボーナスユニットに対して、毎年0.75%の割合でボーナスユニットが割り当てられます。これは実質的に累積ユニットの年1%のコストを約0.25%に減少させる効果があります。

 

 ハンサードのコストが高いと説明しているものはほとんどがこの累積ユニットのボーナス0.75%を(場合によっては悪意を持って)考慮していないことが多いのです。

★注意

積み立てプログラムのコスト体系について

 

初期ユニット6%

累積ユニット6ドル

ファンドコスト毎月0.1%(1年1.2%)

 

等と累積ユニットのコストではなくファンドコストと表示している積み立て商品もあります。

 

これは一番初期のシンプルなフレンズの仕組みですが、

ハンサード式に表示を変えると

初期ユニットのコスト7.2%(6%+1.2%)

累積ユニットのコスト1.2%

サービス手数料6ドル

 

という表記になります。

 

フレンズは累積ユニットの3年目以降に1.2%ずっとコストが発生しますが、

ハンサードは累積ユニット0.25%とコストが安い代わりに毎月の買い付け金額に7.5%のビットオファースプレッドがかかるということです。

 

 

1.2%と0.25%は時価に対して発生する変動費ですが、7.5%は毎月の買い付け金額に対してのため固定費となります。

 

→運用残高が多いほうが1.2%の変動費のほうがコスト負担が重くなり、運用残高が低い時は7.5%の固定費のほうがコスト負担が重くなります。

 

◆5万30年の時の累積ユニットの断面図

 

具体的に5万30年の積み立てをした場合の断面図を見てみましょう。

 

詳細

5万30年の場合の累積ユニットのコスト
  7年目 17年目 27年目
  300万 900万 1500万
フレンズ社累積コスト1.2% 3.6万 10.8万 18万
フレンズ社サービスコスト毎月6ドル(110円) 0.792万 0.792万 0.792万
ハンサード社累積コスト0.25% 0.75万 2.25万 3.75万
ハンサード社ビットオファー(7.5%・10年以降2.5%) 4.5万 1.5万 1.5万
ハンサード社サービス手数料14.5ポンド(1ポンド140円) 2.436万 2.436万 2.436万

 

合計

5万30年の場合の累積ユニットのコスト合計
  7年目 17年目 27年目
  300万 900万 1500万
フレンズ社累積コスト合計 4.392万 11.592万 18.792万
ハンサード社累積コスト合計 7.686万 6.186万 7.686万

 

後半に行くと累積ユニットボーナスの0.75%の効果が大きくなります!

補足 ビットオファースプレッドが高いと思っている方へ

ビットオファースプレッド7.5%は毎月の掛け金にかかります。

毎月5万の投資の場合1年で4.5万です。

0.75%の累積ニットのボーナスは10年積み立てすると10年×60万×0.75%=4.5万となります。

 

少なくとも10年以上積み立てをしていればビットオファースプレッド以上のボーナスがハンサードには付きます。さらに10年後からは5%のビットオファーボーナスも付きますのでむしろ12年目以降(初期2年+累積10年)あたりからハンサードはコストが安くなっていくと思われます。

  

まとめ

ハンサードはほかの会社の積み立てに比べると、固定費のビットオファースプレッドがある一方、変動費の累積ユニットのコスト率が低いため、固定費部分が多く変動費部分が少ないコスト体系である。

そのため長期積み立てにより残高が増えた場合はハンサードのAspireのほうが有利となるが、初期は固定費の負担が重いため増えずらい。

 

ハンサードのコストはほかの海外積み立てに比べて

短期→高い

中期→普通

長期→安い

となるため、他社の商品との比較は10年未満なのか、10年から20年の間なのか、20年から30年の間なのかにより、その商品の魅力が変わってくる。

 

※システムを比較することは野村證券大和証券SBI証券楽天証券のような同じ属性の会社の手数料体系を比較しているのと変わりません。一部で優れていても全部が他社に比べて買っているということは通常ありません。

 

メリットもあればデメリットもあり、それをしっかりと認識したうえで商品を選ぶとよいでしょう。