ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

ハンサード(Hansard)アスパイア(いつかはゆかし)や海外投資を詳しく解説!

ハンサード(Hansard)のポートフォリオは?

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質問4.ハンサードのポートフォリオがドル預金ばかりなんだけど

質問5.ハンサードのポートフォリオ新興国株式ばっかりで不安です

質問6.ハンサードのポートフォリオがずっと同じままです。

質問7.ハンサードのポートフォリオがどんどん切り替えられて積立投資になっていないです。

質問8.好調な米株に投資していたのに成績がマイナスです。

 

すべて同じですが、結局のところ今マイナスなので不安というかたが多いのではないでしょうか?

 

  • ポートフォリオを積極的に変更するIFAでも
  • 全く変更しないIFAでも
  • デポジットばっかりになっているIFAでも
  • 米株の高いところばっかり買い続けるIFAでも

下がっているときにはその理由を「下手だから」と決めて、

ほかに切り替えれば変わるかもしれないと思っていませんか?

 

大丈夫です、あなたが積立を初めて10年以内にマイナスの時は

ほかのIFAもほとんどマイナスです。

 

年間の運用成績が好調そうなIFAでも一括投資と積み立て投資は異なりますので実際の積み立て投資の運用成績とは異なります。

 

同じポートフォリオでも運用開始時によって、運用残高が異なるため成績が異なるのです。

 

例えば

2017年30%上がって

2018年20%下がったとします。

 

◆残高がある人

 

すでに8年目で480万溜まっている人が30%上がると144万プラスの624万です。簡単にするため、そこに5万×12か月の60万足した後に20%下げてみます。

480万×1.3倍=624万 

(624+60)×0.8=547万

 

投資金額480万+60万=540万よりは547万と7万円プラスです。

 

◆残高がない人

 

これが1年目の人だと

60万×1.3=78万

(78万+60万)×0.8=110.4万

 

投資金額120万に対して110.4万だと9.6万円マイナスです。

 

投資金額が少なく毎月の積立金額の影響が大きい間は、最後の年の下げの影響を強く受けやすいためマイナスの年はマイナスになります。

 

⇒積立投資は回復力も強いですがマイナスになる回数も多い投資手法です。

 

 特にハンサードやRL360、スタンダードライフ、フレンズプロビデントは基本的に最初の10年~15年は初期ユニットのせいでマイナスになるタイミングがあるのが普通です。

 

一時的にマイナスだからといって運用が失敗とは限りません。

むしろ一時的にマイナスがあった時のほうが後々のリターンにつながることもあるのです

 

詳しくは日経マネーを参照してください。

 

一部グラフを引用 

 

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上記図は積み立て開始年ごとの10年間の積み立て結果です。

10年間積み立てしていても、10年後にリーマンショックが来ている時期に始めた

1999年から2003年はマイナスです。

 

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上記図は2016年までの運用結果です。スタート年ごとに運用期間が異なるため、基本的に長くやっているものほどリターンが増えています。

 

ただ10年でリターンが出ていた1998年スタートに比べて、損していた1999年~2003年のところのほうが利益が増えています。

 

積立投資で投資する場合ドルコスト平均法を利用していれば「高い回復力」が期待されます。

 

大切なのは各IFAの投資方針を理解すること

例えば安定的な運用を依頼していて、大きなマイナスがあったら相談すべきです。

逆に積極的な運用をして大きなマイナスが有ったら、回復するシナリオがあるのかどうか確認しましょう。シナリオがあるのなら積み立ての一時マイナスは基本的には問題ないと思います。

 

ただしあなたが満期まで5年切っている場合は早急に相談してください。

積立はラストの出口戦略が一番大切です。

 

 

ポートフォリオの変更頻度 ドルコスト平均法の効果 リターン期待 リスク リターンの源泉
1年で何回も変更 無し ハイリターン ハイリスク ファンドマネージャー
2年に1回 かなり低い ミドルリターン ハイリスク ファンドマネージャー
5年に1回 少し期待できる ミドルリターン ミドルリスク 資産の性質
10年に一回 効果あり ミドルリターン ミドルリスク 資産の性質

 

 

ポートフォリオを頻繁に変えた場合リスクを下げるドルコスト平均法」の効果はなくなります。そのためリスクが高くなります。しかし運用がうまければハイリターンも期待することが可能です。

 

IFAの方針が「ドルコスト重視」か「ファンドマネージャー重視」かにより戦略が大きく変わります。

 

どちらがいいかは狙うリターンによって変えるといいでしょう。

 

ハイリスクハイリターンを期待⇒ポートフォリオを頻繁に変更するタイプ

ミドルリスクミドルリターンを期待⇒ドルコスト平均法重視タイプ

 

香港のIFAは「積極的ポートフォリオ」の場合はころころ中身が変わりますが、「保守的なポートフォリオ」の場合はあまり変わらないため、せっかくなら積極的ポートフォリオが良いと思います。

 

ただ積立投資は出口戦略が重要となりますので、途中経過ではあまり評価が確定しません。どちらにしろ巧いかどうかかが分かるのは投資が終わった後になるでしょう。基本的に満期まで同じ運用戦略が続くかないと意味ないですので、大手で顧客が多いところのほうが無難といえるでしょう。

 

次回 具体的なポートフォリオを検証します。