ハンサードと投資信託はどちらが有利か
投資信託とハンサードではどのように違いがあるのでしょうか。
投資信託:独立したファンドのため切り替えることを想定していない
ハンサード:複数のファンドでできており、切り替えが前提としてある
ハンサードは口座のように自由に出し入れができない、複数のファンドが一体としてできている商品となっているといえます。ハンサードは解約できなかったり引き出しに制限があるなど、不自由が多い分、中で切り替える場合の税金や手数料はその都度かかることはありません。もちろん、ハンサードから引き出したり、解約したり、満期を迎えたときは税金が発生します。しかし運用している間は発生しません。つまりハンサードは「スイッチング非課税」「スイッチング手数料無料」なのです。
もちろんハンサード以外のフレンズ社・スタンダードライフ社・ロイヤルロンドンなども同じ「スイッチング非課税」「スイッチング手数料無料」です。
重要なことなので2度言いました。
スイッチング手数料無料はオンラインでやれば何回でも、書類でやる場合は年1回、または年5回無料です(IFAによる)。
一方投資信託は単体でできているため、売買ごとに税金や手数料が発生してしまいます。投資信託は基本的に短期であまり売買しない場合に有利な手法といえます。またはインデックスのように同じものでずっと運用する場合は有利となります。もしも自分で売買判断ができる人なら十分投資信託もありな手法です。
投資信託は誰かに相談したらその都度手数料がかかりますが、ハンサードの場合基本コストが含まれているため相談しても追加手数料はかかりません。
通常金融機関に相談した場合、手数料のための切り替えなのか、本当に切り替えたほうがいいのかわかりません。
「上がったら、利益が出たから売りましょう。下がったら、次はこれで取り返しましょう」と言って3%近い手数料を1年に1回から2回ほど取っていく回転売買が常套手段だったためです。
投資信託等の販売会社における顧客本位の業務運営のモニタリング結果について
https://www.fsa.go.jp/news/30/20180926/01.pdf
近年は金融庁の指導が厳しくなってきたため昔ほど露骨なことはできなくなって来てはいるといわれています…しかしモーニングスターの投資信託の流出入速報を見ると割と露骨な時にはまだやっているなーというのが確認できたりします。
https://www.morningstar.co.jp/fund/fund_flow/summary.html
イギリスでは販売会社と運用会社は一時分離することが義務付けられたため、ファイナンシャルアドバイザーが大量に出現しました。その時に従来の手数料方式では利益相反関係を解消することができませんでした。
そのためにコストが組み込まれたユニットリンク型変額年金という商品が生まれてたのです。
ユニットリンクは相談することを前提に作られているために、個人で運用するようにはできていません。実際ハンサードでもフレンズでも、ファイナンシャルアドバイザーを通さず申し込むことはできません。
解約のデメリットだけでなく、メリットにも目を向けるといいですね。
特に後半はスイッチングの機会が増えていくので、「スイッチング非課税」は重要になりますね。
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助言会社と運用会社の違いも要チェック
積立内では乗り換えは進めませんが、商品間の乗り換えを勧める人がいます。
初期ユニット2倍という悪夢に入り込まないよう、安易な解約の勧めには乗らないようお付けてください。