ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

ハンサード(Hansard)アスパイア(いつかはゆかし)や海外投資を詳しく解説!

ハンサード投資家のための金投資入門

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ハンサードにはPictet Physical Goldという金地金に投資するファンドがあります。これはBlaclrock world goldと異なり、金鉱株に投資するのではなく、金地金そのものに投資する投資対象です。 

 

多くの方は金は安全だというイメージを強く持っているようですが、金はロシアのアフガニスタン侵攻の後、かなり長い時間低迷した時期があり、多くの方が持っているイメージは2000年以降の金価格上昇のイメージでしかありません。

 

金の価値はなくなることがないという意味では安全ですが、価格が下がらないということではないことには気を付けましょう。

 

日本の年金がなくなることはないという意味では安全ですが、給付がかなり減る可能性があるという意味では要注意なことになんとなく似てますね。

 

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楽天証券様参照

これが金価格の長期チャートです。1979年のソ連アフガニスタン侵攻により1トロイオンス800ドルを超えた後、20年ほどは400ドル台と低迷し、2000年以降にETFとして証券化されてから、機関投資家分散投資の一環として組み入れたことで需要が急増、新興国の需要も含めて、上がるから買う、買うから上がるのバブル相場に突入、1時期は1トロイオンス1800ドルを超えました。

しかし、徐々に株式などに比べて収益性がみ劣ってくるようになると価格は低迷期に入り、近年は1トロイオンス1200ドルくらいで安定してます。

 

金は

  1. インカムを生まず
  2. 割高割安のバリエーション評価も困難
  3. 流動性も低い

という特徴があり、実は一般人がメインの投資対象にできるものではありませんが、日本では金の積立が割と身近にあったりするのは、タンス預金の多い日本人にはあっている投資対象かもしれません。

 

金は一般的に無国籍通貨とも呼ばれ、インフレに強い資産として知られています。しかし1971年のニクソンショックによる金兌換停止、1985年のプラザ合意により変動相場制が進むごとに、中央銀行の独立性が保証され、以前よりインフレが高まることはなくなりました。

 

近年は低インフレで苦しむ国が多い中、現状はインフレ対策としての金の特徴を重視している投資かは多くないように思います。

 

金はインカムを生まないため基本的に金利上昇に弱い特徴があります、また通貨危機が起きた時には無国籍通貨として買われやすい傾向があるといえそうです。

 

逆に金利が下がるときは一番安い時期に当たりやすいため、買っとくのも一つの手になります。まあそのような場合は長期の債券を買ったほうが債券価格も上昇しますし、利息ももらえるので良い気もしますが・・・。ただ通貨不安の時は金が債券より魅力的になると思います。

 

現状は特に必要はありませんが、米国の財政不安が高まったときは金を買っておくのがよさそうです。

 

現状トランプ大統領の減税と財政支出増大は米国の借金を増加させる傾向にありますが、2期目が続けば徐々に財政不安に陥るリスクが高まってきます。

 

これは米国の国債の格下げとして多くの人が確認できることですので、米国債格下げ⇒金地金購入というのはある程度検討する価値があると思います。

 

投資が不安だ、ハンサード解約しよう、とやるよりはハンサードの中で適切な投資対象を選んだほうが良いと思います。

 

金を通して世界を読む

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 多少古いですが豊島逸夫さんは金の第一人者です。ワールドゴールドカウンセル時代は割と安定した解説が多かったのですが、独立してから多少メディア受けを狙っている感やネタ切れ感があるため、少々古い時期の著書のほうが臨場感もあってよいのではないでしょうか。