ハンサードファンド分析 MC41 HIL JPMorgan Eastern Smaller Companies
本日ご紹介するのはMC41 HIL JPMorgan Eastern Smaller Companiesです。簡単に言うとアジア小型株ファンドです。
さて今回は定量分析から言ってみましょう。このファンドは1991年から運用開始している老舗ファンドです。旧ジャーディンフレミング系のファンドはみんな古いですね。
設定来平均リターンは12.03%です。かなり高いですね。annualは年率という意味ですよ。
チャートで見ても、点線のインデックスよりかなり良い実績ですね。
設定来リターンは市場平均のリターンが431%に対して、このファンドが2111%ということでFirst State Chinaのように差が大きいですが、運用期間がこちらのほうが長いので、その点は要注意です。
近年アジアでは個人消費が増加していることからこのファンドは一般消費財セクター31.6%と多めのようです。またジャーディンフレミング系にしては金融12.7%と少ないなと思われるかもしれませんが、小型株で金融はいい銘柄が少ないのですね。
投資対象国は中国19.9%、台湾18.2%、インド13.4%、韓国12.3%、香港12%となっており、中国系が多いかなという印象です。今後東南アジアなどでも有望企業が増加すれば増えてくる可能性はありますが、基本は中国圏が多めに推移すると思われます。
すでにアジア株系のファンドを持っている場合は、JPモルガンアセアンに変更するなど、地域的には分散できるようにしたほうが良いかもしれません。
小型株ファンドや新興国はインデックスよりはいいファンドというのは沢山ありますので、ぜひうまく使ってくださいね。
◆ポートフォリオ作成のイメージについて
本日は内容が少ないのでちょっとポートフォリオのイメージなど
私は一括投資ではポートフォリオを作るとき大切なこととして「成績が良いファンド」を探すことより、「異なる値動きをするものを分類してどこでどのような役割を持たせるかイメージすることが大切」だと思っている。
サッカーチームでいうと、多くの投資家はフォワードばっかり集めてくるが、プロは各役割でディフェンダーからミッドフィルダー、フォワードまでそれぞれの役割の中で優秀なものを集めてくるのだ。
積み立ての場合は、1活のような単純な分散投資よりは各投資対象が10年後・20年後にリターンを出す源泉が異なるものが望ましい。
例えばアジア→成長性、バリュー株→割安度の解消、資源株→インフレ(対策)、債券→信用供与、ハイイールド債→倒産リスクプレミアム、ヘッジファンド→運用能力などなどといった形でリターンの源泉が異なれば、その途中経過も異なる可能性が高くなる。
積み立ての初期はどうしても「ハイリスクハイリターン系」の投資対象がドルコスト平均法との相性が良くなってしまうので、そこまでポートフォリオの分散は重要ではない。時間分散のほうが重要となる。ただし後半ではドルコスト平均法の効果が下がってくるため、分散投資の考え方は重要になってくる。
今のうちから異なる値動きのものや、リターンの源泉が違うものという考え自体はしっかり持っていってほしい。
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