ハンサード投資家は要注意。専門家でも知らない積立投資
ハンサード投資家の皆さんこんにちは。今日は積立投資の復習ですね。
さて、以前日本で広まっている間違った投資法という記事で、一括投資の考え方と、積立投資の考え方では分散の意味が違うという説明をしました。
どういうことかというと、一括投資では投資対象を分散することでリスクを下げるのに対して、積立投資では同じものに投資しながらも、投資タイミングを分散することでリスクを下げるということでした。
なぜならドルコスト平均法では、投資対象の変動幅が大きいほど平均取得単価を引き下げる効果が大きくなり、効果的な運用ができるようになるためでした。
しかし日本で広がっている投資法のほとんどは一括投資の手法を積立投資に流用しているため、間違った運用方法の説明が多いのです。
◆伝統的な投資配分
例えばダイヤモンドZAIの記事でのおすすめportfolio
この専門家が進めているポートフォリオは株と債券の割合が40%:60%…伝統的な80年代の米国で流行ったバンガード社のジャックボーグルのportfolioのままです。まあ正確にはオリジナルは自国株が多め、この専門家のおすすめは外国株多めなのですが、直近30年の株価成長性の低い日本では当然の配分でしょう。正直1活投資の投資割合から一歩も脱却できていません。
しかも進めているのがインデックスファンドでしかもバランス型。バランス型ファンドは基本の投資比率を決めているため、常時リバランスを行います。
リバランスのタイミングは細かくやる方が良いのでしょうか?いいえ違います。
実際にはイボットソン社のデータによると、一括投資の場合ではありますが、3年ごとなど一定の感覚を空けてリバランスするほうがが効果的であったということがデータとして出ています。
積立投資ならもっと長期間置いた後にリバランスしたほうが効果的と考えられます。
つまり毎月リバランスするようなバランス型投信は積み立て投資には向かないということです。
以前も説明しましたが、積立投資では前半では毎月積み立てをすることにより、自然とリバランスを実行されるため、こまめなリバランスはあまり必要はありません。これを行うとむしろ、過去のデータ上はリターンは減ると考えられます。ただし、運用残高が増えてドルコスト平均法の効果が下がる、積立投資の後半はリバランスも必要になってきます。
※4資産均等は日本株、海外株、日本債券、海外債券の4種類です。
積立運用において「本当に積立投資を理解しているか」というのはドルコスト平均法を理解しているかということにつながります。
ハンサードアスパイアの投資家の皆さんは、情報を参考にするとき、ドルコスト平均法からスタートしていれば大きくは投資判断を間違えませんのでしっかり、理解するように努めましょう。以前も書きましたが積立投資は価格変動であるリスクが味方になるというのを、再度掲載します。
株価が上がったり下がったりするだけでも積立投資ではリターンが出ます。
これは安いところで多くの株数を買えるためです。
安いところで多く変えるというのは具体的な数字を見ればわかりやすいです。
毎月1000円投資していたら、買える株数は
株価が1000円の時は1株
株価が500円の時は2株 (株価が安いときはたくさん買える)
株価が2000円ときは0.5株(株価が高いときは少ない株数しか買えない)
このように株価が下がったら多く変える効果が、投資対象の値動きが大きいほど、高くなりますので、ハンサード投資家の皆さんは初めのうちはハイリスクハイリターンのポートフォリオをお勧めします。