ハンサードアスパイアとラップ口座
今日はハンサードアスパイアやフレンズ社のプレミア、スタンダードライフのハーベストライフ、RL360のクオンタムとラップ口座の違いを説明しますね。
- ラップ口座:事前にヒアリングした投資意向をふまえたリスク許容度に応じて、運用から管理・報告まで証券会社に任せることができる投資一任契約のこと。
- 海外積立プラン:200前後のファンドの中から自由に投資対象を選択でき、ラップ口座に比べてより細かい自分の投資意向を運用に反映させることができる。一部投資一任契約も存在する。
といってもイメージわかないですよね。
ではイメージ図を作りましたので見て見てください。
完全な主観ですが、コストと自己運用度の2軸で書くとこんなイメージでしょうか。
基本海外積立は専門家と相談しつつ、自分で運用するために作られており、ファンドが最初から200本ほど選定されています。
これがラップ口座の場合特にファンドを先に200本決めるという行為は必要ありませんので、不要となります。
そのため、海外積立で積極、安定、保守などパターン的な運用をするのはどうしても、ファンドに制限のあるラップ口座という立ち位置となり、自分のライフプランにあった長期積立投資を行うという目的でも、ラップ口座としても、少し物足りないように思います。
積立の初期は、あまりポートフォリオの変更は必要ないとはいえ、後半に近づくにつれポートフォリオの変更は必要になります。自分のタイミングで投資先を変更できないなら最初からラップ口座でも良いのでは?とも思えます。またバランス型投信などにもファンドラップ口座に近いものがありますので、それでも良いとなってしまいます。
ただし日本の国内のラップ口座は通常1.5%前後コストがかかるため、少々コストが割高です。ラップ口座は手数料が固定ですので、知識がない人から対面営業の手数料稼ぎの回転売買から守るというメリットはありますので一概に悪いとは言えませんが、まだ日本のラップ口座は少々高めというのは否めません。
また現在の対面証券については、従来ノルマ営業が横行していたこともあり、知識などの獲得が後回しになっていました。イギリスやアメリカでは金融に進む大学生は、経済、会計など高いレベルでの知識を有した人材だけが進みますが、日本では文学部から教育学部まで何でも金融に進むことが可能な点から、必要とされる知識レベルが低くなっていることは想像に難くありません。
今後対面証券などは知識レベルの高い営業の育成ができない限り手数料を請求することはできなくなると思います。
最近JTBが相談する場合の相談手数料を有料化を進めていることが話題になりました。
従来日本では相談というサービスは無料が当然と考えられていたのが徐々に変わってくると思われます。
金融や旅行だけでなく全般的に
ネット=相談しない=コスト安い
対面=相談=コスト高い
となっていくと思われます。
しかし日本で金融の知識がある人は本当にごく一部です。コストの塊である貯蓄型保険は良く売れて、資産運用している人があまりいないことから、ネットを利用しながら半径5メートル以内の人に相談することは非常に意味がないと思われます。
また無料のネットの情報はアマゾンの高評価の情報操作や、ハンサードの商品説明のように乗換などほかの目的のために嘘の情報が流されても正しいかどうかを判断することが難しくなっています。
今後無料のネットの情報は徐々に正しさを認定するシステムなどが進化しない限り、無料のネットの情報は、徐々に有料のネット情報に代替されていくと思われます。
(ヨーロッパでは新聞の記事は基本的にすべて有料となり、グーグル検索などで無料では見れなくなりました。今後ヨーロッパを中心に無料・匿名のネット文化に変化が起きると思われます。)
ハンサードなどの海外積立のメリットは満期やリスク許容度がそれぞれう投資家が、手数料が一定のため、対面営業の回転売買から守られつつ、専門家と相談できるということにあります。
今の日本ではコストが定額の形で専門家と相談することは、環境として整っていないため、金融先進国であるイギリスの制度を利用するのは、メリットがあるのではないかと思います。
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