ハンサード投資家のための長期経済予想入門
本日はハンサード投資家のために長期投資に必要な長期の経済予想を見ていきましょう。
今日は三菱総合研究所の資料を下に見ていきます。
2016年から2030年までの経済予想を見ていきましょう。
下の図を見る限り世界的に経済成長は穏やかになっていくことが見て取れます。
しかしその中でも中国、インド、アセアン地域は比較的高い経済成長をしていることが分かると思います。
今後も世界経済は、世界一の消費国である米国と、高い経済成長を続けるアジアを中心に動いていくと思われます。
意外なのはブラジルの成長率が低いことと、アフリカなどが期待されず表示すらされていない点でしょうか。
三菱総研は2030年までに中国がアメリカをGDP規模で追い抜く可能性を考えています。
日本はアメリカの経済成長にもついていけず、相対的な経済的存在感は落ち込んでいくと想定されます。少し悲しい気もしますが、もともと日本は外交面では存在感がなかったのでしょうがないかもしれません
世界の中のGDPのシェアは日本や米国、ヨーロッパの割合は徐々に減っていき、中国を中心にアジアがが存在感を増していくものと思われています。
このように経済としては2000年くらいまではまさに先進国主導の経済成長だったのが、2030年にかけて、アジア新興国中心の経済成長へとバトンタッチが行われると思われます。
今後の世界的な潮流としては、多極化する世界、国が技術を売り込み、他国企業を排斥する国家資本主義の台頭などが政治的な問題かとなると思われます。
また社会的に高齢化社会や国内の社会の分断なども問題となりそうです。
「21世紀の資本」という本が数年前に広がりましたが、ますます投資をしない人とする人でも差が広がっていくと思われます。
ハンサード投資家の皆さんも同じ位置にいるためにすら前に進む必要はあります。たとえば消費税増税により、何もしなかったら2%の資産が価値が減ることが確定している状況です。長期的な流れに沿って、取り残されないように、我々も前に進んでいく必要があるのではないでしょうか?
https://www.mri.co.jp/opinion/column/uploadfiles/nr20180709pec_all.pdf