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IFA選択とシンガポールMASのライセンスについて

 

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お久しぶりです。少々前回の更新から時間が経ちました。

 

IFA選択と香港SFCのライセンスについてについての続編です。

 

香港の金融ライセンスは下記の通りでした。

このうちハンサードやロイヤルロンドン、フレンズプロビデントを取り扱うためにはタイプ4(投資助言)かタイプ9(一任勘定)のどちらかが必要ということですね。

 

香港SFCのライセンス一覧

 

ライセンス 規制された活動
タイプ1  証券取引 
  • クライアントの株取引オプション
  • 顧客のためのトレーディング債券
  • 投資信託およびユニット信託の顧客への売買
  • 証券の発注および引受け 
タイプ2 先物契約を扱う 
  • 顧客のための取引/仲介指数または商品先物
  • 顧客の先物契約の売買
タイプ3 レバレッジ外国為替取引
  • 証拠金ベースでの顧客のための外国為替の売買 
タイプ4  証券に関するアドバイス 
  • 証券の売買に関する顧客への投資アドバイスの提供
  • 有価証券に関する調査報告書の発行
タイプ5  先物契約に関するアドバイス 
  • 先物契約の売買に関する顧客への投資アドバイスの提供
  • 先物契約に関する調査報告書の発行 
タイプ6  コーポレートファイナンスのアドバイス 
  • 新規株式公開における上場申請者のスポンサーとしての役割
  • 買収および合併および株式買戻しに関する規範の助言
  • 上場企業に上場規則の遵守についてアドバイスする 
タイプ7  自動取引サービスの提供 
  • クライアントの注文を照合するための電子取引プラットフォームの運用 
タイプ8  証券マージンファイナンス 
  • 担保としての顧客の株式と引き換えに、顧客が株式を購入するための資金調達 
タイプ9  資産運用管理 
タイプ10 信用格付けサービスの提供 
  • 企業、債券およびソブリンの信用力に関する報告書の作成 

https://www.sfc.hk/web/EN/regulatory-functions/intermediaries/licensing/guide-to-licence-application/regulated-activities.html

 

 

 

hansard.hatenablog.com

 

 

それではシンガポールのIFAはどのように選べばいいのでしょうか?

 

結論から言うと投資助言会社は下記のHPのリストから選びましょう。

 

eservices.mas.gov.sg

 

実は意外にもシンガポール投資助言業者は63社しかなく、

一覧が出ているのですね。

 

香港が一覧ではなく検索しなければいけないのとは違い、少しユーザーフレンドリーだと思います。

 

ただ日本ではシンガポール系のIFAを積極的に仲介しているところは、あまりありませんので、あまり注意喚起する必要もないのですが‥‥。

 

書いてて思い出しましたが、日本の老舗の投資助言会社は香港のIFAを使っているそうですので、一定数はいるかもしれませんね。まあそこは連絡したら返事は来るため、問題はないと思いますが。(とある主張をしている企業のため、好景気の今はあまり注目されないため最近あまり聞かなくなりましたが)

 

シンガポール系IFAは上記のURLのリストから選ぶといいと思います。

ただし、シンガポール経由での積立は選べるファンドに規制があったり、積立プロバイダーが撤退したりと、最近はオフショア投資にとっては難しかもしれません。

 

積立以外のヘッジファンドシンガポール経由では、2億弱くらい金融資産か2500万くらいの収入がないと投資ができません。

 

ハンサードもシンガポール経由での新規契約を今年から打ち切るとのことです。

 

■IFAの選び方

 

最初に投資するとき実際にどのように選ぶのが良いのか確認してみましょう。

 

  1. ライセンスを持っているか→最低限これだけは必要
  2. 住所がバーチャルオフィスやシェア(レンタル)オフィスではないか
  3. 経営規模、経営期間
  4. 運用戦略の方針について→ドルコスト平均法重視(無難)か運用能力重視か(本当にその能力があるのか?)
  5. 担当者は信頼できるか?
  6. 他社を過剰に批判していないか?→コンプラ的に厳しい

 

等を調べてみるのが良いでしょう。

 

ライセンスのない人から話を聞くのはやめたほうがいいでしょう。

IFAを紹介するという人から、商品の説明を聞くのもお勧めできません。

商品の説明は資格のあるIFAから直接聞く必要があります。

 

前回たまたま書いてしまったからか、質問にIFAスイッチ / IFA Switch(SCQ Limited)はダメなんですかという質問がありました。

 

IFA Switch(SCQ Limited)がライセンスを持っているのならばポートフォリオの助言は問題ありません。持っていないならば無資格での助言となるので問題です。現状ライセンスが確認できていないため、今後利用を検討している場合は、その点を確認してから進めるようにしてください。ライセンスを持っている場合HPに記載するよう勧めたほうが良いと思います。

 

ライセンスのない企業がずっと継続できるほど香港も規制が緩いわけではありません。お付き合いして急に連絡が取れなくなってからでは遅いと思われます。

 

また別の点でIFAスイッチ / IFA Switch(SCQ Limited)については問題があるとすれば、サイトが日本語サイトしかない点は気になります。最近海外の金融業者で日本語サイトが閉じることが多くあります。昔は香港IFA大手グランタークにも日本語サイトがありましたがクローズしています。

  

香港在住者向けに日本語のサービスを提供しているという建前にしても、香港に住んでいる日本人は2018年時点で1万人ほどらしいので、母集団が少なすぎます。

 

通常のIFAが中国語・英語が基本で、香港人向けが中心であるのに対し、日本人顧客が中心の場合、やはり問題になる可能性があります。これは日本での投資助言の登録の潜脱とみなされる可能性があります

 

日本と香港では、金融に関するライセンスが別に必要となります。

参照:「金融庁:無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」

https://www.fsa.go.jp/ordinary/kanyu/20090731.html 

 

 

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