ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

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ハンサード投資家のためのファンド選択入門

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今日はハンサード投資家のためにファンド選択入門をお届けします。

 

 

ファンドを値動き毎に分類しよう(アセットアロケーション)

 

ファンド選びはチーム作りと一緒です。

おなじ働きするファンドばかり選んでも、逆に個性が死んでしまいます。

まずは様々な値動きをするファンドをしっかり分類して、それぞれの役割を明確化しておきましょう。

 

例えば、

インフレの時強い資産はどれか? 金・商品

デフレの時強い資産はどれか?  現金(短期債)

景気上昇期に強い資産はどれ?  株式

景気後退期に強い資産はどれか? 債券

 

このように各資産に役割を持たせて、メインシナリオの資産を多めに組み入れていくのが良いのではないでしょうか。

 

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オールシーズンポートフォリオ

世界最大のヘッジファンド会社ブリッジウォーターのレイダリオはコモディティと金を組み入れることによってインフレリスクにも対応したポートフォリオを提案しています。

 

こうした資産配分(アセットアロケーション)が一番重要ですが、いきなり株式の投資先から選ぶと、チーム作りがめちゃくちゃになります。

 

まずは資産配分を吟味して決めていきましょう。

 

長期実績のあるファンドから選ぼう

 

長期のファンドは分析するための運用実績が長くあります

 

それに対して、運用期間が短いファンドは、分析ができず、運用実績が「たまたま」なのか「実力」なのかがわかりません。

 

短期間高いリターンを出すだけなら「ラッキー」でも可能です。

しかし長期にわたって実績を出し続けるには、超過収益力を生み出すだけの「ノウハウ」「能力」いずれかが必要になると思われます。

 

そのため運用期間を長くとることによって「たまたま」を排除することが最も簡単なファンド選びのコツだと思います。

 

自分の運用のターゲットを決めよう

■最終の資産形成額

■ターゲットリターン

■ターゲットリスク

 

等様々な項目からポートフォリオの作成をすると思います。

ただ現状はリスク・リターンのどちらかで目標を作ることになります。

 

例えば、定期預金の場合、利回りは0.020%でリスクはほぼゼロって感じです。

定期預金をメイン資産としていた場合は、3%リターンなどは目指すことは不可能となります。

 

その場合、例えば社債の割合を増やしたり、資産の一部を株式を組み入れるなどで過去の実績が3%になるようにアセットアロケーションを行います。

 

過去の平均リターンの実績が3%なら、過去の実績上3%以上になる可能性が5割、3%以下になる可能性が5割となり、中心値が3%となります。

 

3%確実に儲かるわけではありませんが、期待値と確率を掛け合わせたものが3%になりますので、統計的には3%を目標にしたポートフォリオということになります。

 

例えば50%の確率で4%、50%の確率で2%の投資対象場合、

50%×4%+50%×2%=2%+1%=3%となります。

 

■6%リターン8%リターン10%リターンは不可能か?

 

過去の統計上、平均リターンが目標値以上のファンドがあれば、理論上はそれを目標としたポートフォリオの作成は可能です。

 

ただし、ハイリターンのものほどハイリスクとなり、成績のばらつきが大きくなりますので、より長い運用期間が必要になります。

 

ポートフォリオの中身をころころ変えた場合の期待値は?

 

どんどんポートフォリオの中身を変えている場合、期待リターンというのは算定が難しくなります。

 

例えば、リスクプレミアム戦略として、市場リスクをどのくらいとっているのかをデータの中心として持ち、長期ていなリスクポジションの平均値が、当初想定したリスクプレミアム値に近づけている等ならわかりますが、正直そのような運用をしているところはほとんどないように思います。

 

ポートフォリオを次々に変更するIFAの場合、「当たるも八卦」「当たらぬも八卦」ということになります。ただし、運用は短期間で判断できないため、10年~15年ほどは様子を見たほうが良いとは思います。