ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

ハンサード(Hansard)アスパイア(いつかはゆかし)や海外投資を詳しく解説!

ハンサード(Hansard)ファンド分析 MC243HIL Fidelity Global Technology USD 

f:id:hansard:20190323121801j:plain

昨年1年間でリターンが1番だったことを記念して MC243 HIL Fidelity Global Technology USDを紹介します。

 

実はまだハンサードには採用されたばかりで、ハンサードオンライン上では長期の成績はありませんが、2014年から運用している5年ほど実績のあるファンドです。

 

ハンサードは比較的ファンド担当者が、長期の実績のあるファンドを好むのですが、テクノロジーに関しては改めてフィデリティのファンドを組み入れたようです。

 

◆2019年1年間リターンランキング

 

  ファンド名 1年リターン
MC243 HIL Fidelity Global Technology USD 40.58
MX13 HIL JPM Europe Dynamic Technologies EUR 39.78
MC217 HIL Guinness Global Innovators USD 34.38
MX01 HIL JP Morgan Emerging Europe Equity 33.17
MC29 HIL First State China Growth 32.97
MC148 HIL Liontrust Russia USD 32.2
MB48 HIL Janus Henderson Global Sustainable E… 31.58
MC248 HIL Threadneedle Global Select USD 29.07
MC177 HIL M&G Global Themes USD 28.71

 

年後半はロシアが一番でしたが、最後にフィデリティ、欧州テクノロジー、Guinness社のイノベーションファンドがまくっていきましたね。 ここら辺はすでに当サイトで紹介済みです。人気の高いFirst State China Growthも32.97%とトップ5に入ってきましたね。

MC243 HIL Fidelity Global Technology USD累積リターン

 

f:id:hansard:20200109174543j:plain

 

 

f:id:hansard:20200109174604j:plain

 

 おおよそ5年の実績で、設定来リターンはぷらす155%、市場平均は144%ですので、インデックスよりは成績が良かったようです。

 

◆投資対象国の割合

     
 

Fund

Index

Relative

米国

65.7

76.1

-10.4

韓国

8.2

3.6

4.6

日本

5.6

5.0

0.6

ドイツ

5.4

2.1

3.3

中国

4.7

1.0

3.7

台湾

2.9

5.1

-2.2

オランダ

2.2

1.9

0.3

スェーデン

1.3

0.5

0.8

イギリス

0.7

0.4

0.4

ロシア

0.4

0.0

0.4

その他

0.3

4.4

-4.0

合計

97.5

100.0

 

 

     
       

投資先はアメリカが65%を占め韓国、日本、ドイツ、中国で24%くらいを占めています。日本が韓国に負けているというのは意外ですね。 

 

◆トップ10銘柄

企業名 業種 Fund
サムスン IT 6.7
アップル IT 5.8
アルファベット コンシューマーサービス 4.9
マイクロソフト IT 4
インテル IT 3.6
SAP IT 3.2
IBM IT 3.1
KLA CORP IT 3
ELECTRONIC ARTS INC コンシューマーサービス 2.5
エスタンデジタル IT 2.4

 

 個別銘柄を見ると、意外にサムスンがファンドの中では一番組み入れ比率が高かったようです。

 

f:id:hansard:20200109175926j:plain

ちょうどサムスンは2019年の初めに株価が下がっていたため、ちょうど安いところを入していたということでしょうか。

 

その他はアップル、マイクロソフト、Googleとアメリカの巨大企業をバランスよく投資しており、何でもないシンプルな投資が、高いリターンに結び着いたことが分かります。

 

 

f:id:hansard:20200109184011j:plain

 

どうしても直近のテクノロジー株の成績に圧倒されてしまいますが、インデックスを見てみると2004年末から2014年まではテクノロジーと通常の世界株で大きな差はありませんでした。特にすごいのは2015年から2019年にかけての4年間のみです。この環境が永続的に続くというのは非常に危険な考え方といえます。

 

特にアマゾンやGoogleは独占禁止法を欧州が中心となってちらつかせている環境です。今年に入りアマゾンも日本に納税する方針に転換し従来の節税スキームも国際的に厳しくなることが想像されます。

 

良くも悪くも2018年のアメリカの法人税減税と海外利益の還流減税などによるボーナスステージだったと考えたほうが良いと思います。

ただし今後5Gを迎え、双方向性のデータ通信がより増してくる環境では、それに合った機材のアップデートが必要になります。

 

一時的に落ち込んでいる製造業などを含め、今までとは異なる企業が株価を上げることも期待できそうです。

 

 ◆テクノロジー企業

直近の動向

アップル 動画配信サービス「Apple TV+」を開始
アルファベット グーグルがスマートウオッチ開発のFitbitを2,300億円で買収
アリババ 四半期決算を発表、ネット通販の好調受け大幅な増益
バイドゥ 四半期決算を発表、2四半期ぶりに⾚字に転落
アリババ 毎年恒例の独⾝の⽇セールを開催、取引額が4兆1,000億円となり過去最⾼を更新
フェイスブック 独自の決済サービス、「フェイスブックペイ」を発表
ネットフリックス 競合のウォルト・ディズニーが動画配信サービス「Disney+」を開始
エヌビディア 四半期決算を発表、データセンター向け半導体が回復
テスラ ピックアップトラック型の電気自動⾞「サイバートラック」を発表
アマゾン ⽇本で初めてとなるブラックフライデーセールを開催
アリババ 香港取引所に上場、1兆2,000億円を調達
アップル 新型ワイヤレスイヤホンの「AirPods Pro」を増産するとの報道

 

◆11月まで実績      
構成銘柄 1カ月騰落率 3カ月騰落率 1年騰落率
アップル 8% 28% 52%
アマゾン・ドット・コム 1% 1% 7%
アリババ 13% 14% 24%
バイドゥ百度 16% 14% ▲37.0%
フェイスブック 5% 9% 43%
グーグル(アルファベット) グーグル(検索エンジンAndroidなどを提供)を中 4% 10% 18%
ネットフリックス 10% 7% 10%
エヌビディア 8% 30% 33%
テスラ 5% 46% ▲5.9%
ツイッター 3% ▲27.5% ▲1.7%