ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

ハンサード(Hansard)アスパイア(いつかはゆかし)や海外投資を詳しく解説!

ハンサード社アスパイア①アスパイアの外国組合等としての特色

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2019年にハンサード・インターナショナル・リミテッドは日本で金融商品(2項有価証券)として登録されました。以前は商品説明資料をそのまま邦訳して商品を説明しましたが、今度は日本で登録された内容について9回にわたって案内していきます。

 

 

hansard.hatenablog.com

 

 

イニシャルユニットは当初ユニットというのが日本語の正式名称となったようですね。

 

外国組合等の目的及び基本的性格

 アスパイアは、ハンサードインターナショナルと契約加入者がマン島の法律に準拠する本契約を締結することによって、本契約に基づき各契約加入者が取得することとなる契約上の権利及び地位を全契約者について観念的に統合した総体であって、日本の法令においては商法(明治32年法律第48号。その後の改正を含みます。)第535条から第542条までの規定が適用される匿名組合契約に類する外国の投資スキームであり、金融商品取引法第2条第2項第6号が規定する外国の法令に基づく権利であって匿名組合契約の権利に類するものに該当します。ただし、アスパイアは、マン島の法令においてはユニット連動型プロダクトという商品に分類され、組合とは分類されていません。したがって、マン島の法令においては、本持分は有価証券に係る規制の適用を受けていません。

 

 本契約は、ハンサードインターナショナルと各契約加入者との間で締結されるユニット連動型の定期積立資本償還契約です。ユニット連動型の本契約は、各契約加入者に対して、アスパイアを通じて、日本国外で提供されている投資ファンド資産を少額からの積立てにより継続的かつ効率的に分散保有するためのプラットフォームを提供することを、その目的としています。契約加入者は、ハンサードインターナショナルが選択した多数の外部ファンド(以下「投資対象ファンド」といいます。)それぞれに原則として連動するようにハンサードインターナショナルが設定する多数のハンサード・ユニットファンドの中から、一つ又は複数のハンサード・ユニットファンドを選択して積立てをすることにより、実質的に契約加入者が選択する投資対象ファンドのリターンをアスパイアを通じて実現することができます。これにより、契約加入者は、それぞれの投資対象ファンドへの投資のための個別の購入手続を経ることなく少額から効率的に分散投資を行うことができます。また、契約加入者は、本契約の途中で、簡易な手続でのスイッチングにより、自らが選択したハンサード・ユニットファンドを変更することができるため、投資対象ファンドを柔軟に変更することができます。

 

 上記のとおり、アスパイアは、定期的に一定額を積み立てることで資産を形成することを望む投資希望者、及び投資するエクスポージャー(価格変動リスクにさらされている投資部分を意味します。以下同じです。)を分散化することを望み、自己の状況、見通し及びライフステージの段階の変更に合わせてエクスポージャーを変更する柔軟性を必要とする投資希望者のニーズを満たすための商品です。

 

 契約加入者は、本契約により、最短5年から最長で契約時から76歳の誕生日が到来するまでの間の契約期間において、ハンサードインターナショナルの投資プラットフォームにより提供される幅広い投資機会にアクセスすることができます。そのため、アスパイアは、一般的な資産形成又は退職後のための資産形成、教育又は特定の投資目的のために長期的な資産形成を行おうとする投資希望者に適しています。

 アスパイアは、契約加入者に対し幅広いハンサード・ユニットファンドの選択肢の組み合わせを通じて、一般の個人投資家にとって利用可能な投資手段と比較して、より幅広い種類の投資を行う機会及び多様なポートフォリオを構築し又は組み替える柔軟性を提供するものです。

 

外国組合等の特色

ハンサードインターナショナル(HIL)が各契約加入者から受領する積立金は、本契約で各契約加入者が指定する割合に応じてそれぞれのハンサード・ユニットファンドに充当され、当該ハンサード・ユニットファンドのユニットに配分されます。

 

ハンサードインターナショナルによる積立金の受領により契約加入者に配分されるユニットは、当初契約期間中(注)に契約加入者のユニット勘定に配分された場合は当初ユニット、当初契約期間満了後に契約加入者のユニット勘定に配分された場合は累積ユニットとなります。また、ハンサードインターナショナルによる積立金の受領とは直接対応せず、一定の期間ごとに契約加入者に配分される、満期ボーナスユニットがあります。当初ユニット、累積ユニット及び満期ボーナスユニットの概要は以下のとおりです。

(注) 「当初契約期間」とは、契約開始日から契約証書に定める当初契約期間終了日までの期間をいいます。当初契約期間は、各本契約の契約期間に応じて7か月から24か月までの間で定められます。例えば、契約期間が25年である本契約の場合、当初契約期間は2年間となります。以下同じです。

 

(イ) 当初ユニット

当初ユニットは、本契約において指定された当初契約期間に受領された全ての積立額が配分されるハンサード・ユニットファンドのユニットです。

 

(ロ) 累積ユニット

累積ユニットは、当初契約期間終了後行われた全ての積立額が配分されるハンサード・ユニットファンドのユニットです。

 

(ハ) 満期ボーナスユニット

満期ボーナスユニットは、本契約の締結日から1年後の応当日及びその後毎年の応当日に割り当てられるハンサード・ユニットファンドのユニットです(ただし、当初ユニットについては、満期ボーナスユニットは配分されません。)。契約加入者が積立額(当初の本契約に定める積立額をいいます。ただし、それとは違った積立額が入金された場合も同様に取り扱われます。)の支払いを維持する場合、累積ユニット及び契約加入者に従前発行された満期ボーナスユニットの0.75%の12分の1の割合で計算された数の満期ボーナスユニットが月ごとに加算されていきます。ただし、その加算された満期ボーナスユニットが実際に配分されるのは、年ごとに1度にまとめて行われます。また、配分された満期ボーナスユニットは、満期時においてのみ支払の対象となり、満期前に解約等した場合には支払の対象にはなりません。

 

ハンサード・ユニットファンドを通じた投資対象ファンドに対する投資の仕組みの詳細については、後記「2 投資方針 (1) 投資方針 ④ 運用の形態 (ロ) ハンサード・ユニットファンドを通じた投資対象ファンドに対する投資の仕組み」をご参照ください。

 

 

※上記内容はEDINETハンサードアスパイア有価証券報告書(外国有価証券投資事業権利等)-第10期(平成30年7月1日-令和1年6月30日)にからの転載となります。