ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

ハンサード(Hansard)アスパイア(いつかはゆかし)や海外投資を詳しく解説!

ハンサード社アスパイア④投資方針

 

ハンサード社アスパイア④投資方針

 

2019年にハンサード・インターナショナル・リミテッドは日本で金融商品(2項有価証券)として登録されました。以前は商品説明資料をそのまま邦訳して商品を説明しましたが、今度は日本で登録された内容について9回にわたって案内していきます。

 

 

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【投資方針】

① 銘柄選定の方針

(イ) ハンサード・ユニットファンドの設定及び廃止

ハンサードインターナショナルが契約加入者に提供するハンサード・ユニットファンドは、契約加入予定者の投資目的に合致する投資機会を合理的な範囲で提供するという基準で主に投資対象ファンドを選択しています。契約加入者に対し幅広い投資機会を提供するため、ハンサード・ユニットファンドは投資対象ファンドにつき様々な資産クラス、産業及び地域を網羅しています。各契約加入者は、いつでもハンサード・ユニットファンドをスイッチングする権限を有します。

 

 

ハンサードインターナショナルは、契約加入者の投資目的を反映するため、随時、新規のハンサード・ユニットファンドを設定し、契約加入者に対し追加のハンサード・ユニットファンドを提供することを決定する場合があります。各契約加入者は当該新規のハンサード・ユニットファンドに参加するか否かを単独で決定する裁量権を有します。

 

投資対象ファンドが(i)閉鎖された場合、(ii)追加投資の受入れを中止した場合、又は(iii)投資機会としてあり続けることを可能とするための十分な資金を誘引若しくは保持することができない場合、ハンサードインターナショナルは当該投資対象ファンドに連動するハンサード・ユニットファンドを廃止することができます。

 

通常、ハンサードインターナショナルは、主要事業及び業務分野にわたるハンサード・グループ内の上級管理職により構成されており、ハンサードインターナショナルの取締役会から移譲された権限に基づき投資対象ファンド候補を包括的かつ徹底的に検討する機関であるハンサードインターナショナルの投資委員会が、当該予定されている廃止の事実及び廃止されるハンサード・ユニットファンドの目的に可能な限り関連性のある投資目的を有すると考える新規又は既存のハンサード・ユニットファンドを、当該ハンサード・ユニットファンドのユニットを保有する各契約加入者に対し、書面により通知します。当該通知を受領後、契約加入者は、廃止されるハンサード・ユニットファンドのユニットを他のハンサード・ユニットファンドへスイッチング(スイッチングについては、後記「(ハ) スイッチング」をご参照ください。)するか、当該ユニットをハンサードインターナショナルの投資委員会が推奨するハンサード・ユニットファンドに移転することを単独の裁量により選択することができます。契約加入者が書面通知に定められた期間内(ユニットファンド廃止までの期間に応じて通知期間が変わります。また、投資対象ファンドの運用者により定められた通知期間に左右されます。)にハンサードインターナショナルに対して回答を行わない場合は、当該ユニットをハンサードインターナショナルの投資委員会が推奨するハンサード・ユニットファンドのユニットに移転することを承認したものとみなされます。

 

(ロ) 投資対象ファンドの選定

ハンサード・ユニットファンドを通じた投資を行う投資対象ファンドの選定の最終決定は、ファンド選択についての委託を受けた関連会社からの推奨に基づき、ハンサードインターナショナルの投資委員会が行います。同投資委員会は、投資対象ファンドの資産がハンサード・ユニットファンドに連動する資産として採用できるかどうか評価するために以下に記述する評価基準を満たすかを検討します。

 

本書の提出日現在のハンサードインターナショナルの投資委員会のメンバーは、以下のとおりです。

 

氏名

肩書

在職期間

エディ・クラーグ

マネージャー(インベストメンツ部)

2006年9月19日より

現職

ティモシー・ニール・デービース(議長)

HGPの最高財務責任者

2015年4月29日より

現職

アイリッシュ・シャーリン

チーフ・アクチュアリー

2015年11月17日より

現職

アダム・ハッセイ

ファンド・マーケティング・エグゼクティブ

2017年4月27日より

現職

トニー・マントン

シニア・リポーティング・アクチュアリー

2018年1月30日より

現職

 

投資対象ファンドの採用において用いられる評価基準は、主に価値評価における信頼性、効率的な取引、適切に品質管理された記録の提供などの能力を含む管理事項に関わるものです。ハンサードインターナショナルの投資委員会は、その採否の決定に際して、以下の全部又は一部の要因を考慮します。

 

・ ファンド・マネージャーの評判

・ 投資対象ファンドの規模

・ 投資対象ファンドの類似ファンド集団(ピアグループ)内での比較運用成績

・ 投資対象ファンド及びそのファンド・マネージャーのリスク管理プロファイル

・ 投資対象ファンドの公的登録

・ 投資対象ファンドのオンラインによる開示書類の入手の可否

・ 投資対象ファンドに関する開示書類の品質

・ 投資対象ファンドの管理サービスの報酬レベル

・ 投資対象ファンドにおいて提供される法務、会計、管理及び保管サービスの質

・ 投資対象ファンドの運用者の規制上及びコンプライアンス上の経歴(入手可能な範囲において)

 

*1

 

ハンサードインターナショナルの投資委員会が、投資対象ファンド候補がハンサードインターナショナルの取締役会により定められた基準を満たしていると判断した場合、HASLにおいて管理を担当するチームは、当該投資対象ファンドについて、契約加入者への日々の運用報告、購入又は解約時の出資金及び返戻金の取扱い等における管理をすることが可能であるか否かについて詳細に評価します。そのように評価を受けた投資対象ファンドは、ハンサードインターナショナルの投資委員会の承認に基づき、本契約によって利用可能なハンサード・ユニットファンドの投資対象の一つに連動するものとして追加されます。

契約加入者は、本契約締結時に投資を希望するハンサード・ユニットファンド(当初は最大20のハンサード・ユニットファンド)の選択及び契約で定められた積立額の選択したハンサード・ユニットファンドに対する配分を決定しなければなりません。各契約加入者の当該積立額の配分は、本契約の開始日以降変更することができますが(以下「スイッチング」といいます。)、一定のスイッチング手数料が課される場合があります。スイッチングについては、下記「(ハ) スイッチング」をご参照ください。

 

(ハ) スイッチング

本契約の締結時には、20本を上限としてハンサード・ユニットファンドを選ぶことができますが、本契約の開始日以降は、20本を超えていずれのハンサード・ユニットファンドも選ぶことができます。したがって、契約加入者は、契約期間中いつでもハンサード・ユニットファンドのユニットの一部を現金化し、他のハンサード・ユニットファンドのユニットに配分することにより、ハンサード・ユニットファンドのユニットを一又は複数の他のハンサード・ユニットファンドに変更(スイッチング)することができます。

契約加入者が行うスイッチング取引には、契約の規定に従い計算されるスイッチング手数料が課される場合があります。詳細については、後記「4 手数料等及び税金 (4) その他の手数料等」をご参照ください。

 

② 投資態度

(イ) ハンサードインターナショナルの投資運用機能の限定性

ハンサードインターナショナルの投資運用は、投資対象ファンドを選択し、連動するハンサード・ユニットファンド(連動対象となる投資対象ファンドを有しない預金用に設定された各種通貨ごとのデポジット・ファンド(注)を含みます。)を設定することにとどまり、それを超えて、契約加入者の積立金をハンサード・ユニットファンドに割り当てるための決定権は有していません。いかなる場合においても、ハンサードインターナショナルが投資対象ファンド又はハンサード・ユニットファンドについての助言をすることはありません。

(注) デポジット・ファンドとは、契約加入者が積立金を現金として保有したい場合、他のハンサード・ユニットファンドに投資するまでの一時的な預金として保有したい場合等のために設定されたハンサード・ユニットファンドの一種です。

 

(ロ) 独立財務アドバイザーの役割

各契約加入者は、本契約の申込書の中で、各契約加入者が投資を希望する当初のハンサード・ユニットファンドを指定することが求められており、アスパイアは、独立財務アドバイザーを通じてのみ取得可能です。

 

なお、各契約加入者は約定積立額及び選択したハンサード・ユニットファンドの構成について単独の裁量権を有します。ハンサードインターナショナルは契約加入者にいかなる助言(投資助言を含みます。)も提供せず、契約加入者に対するハンサード・ユニットファンドの提供は、ハンサードインターナショナルによるハンサード・ユニットファンドの推奨を意味するものでもありません。したがって、アスパイアによって選択することができるハンサード・ユニットファンドが契約加入者にとって投資に適したファンドであることを意味するものではありません。ハンサードインターナショナルは、契約加入者に対し投資助言を提供せず、契約加入者の具体的な投資上の選択については、契約加入者に対し随時ハンサード・ユニットファンドのラインナップを提供する以外には、いかなる裁量権も有しません。

 

③ 運用方針

前記「② 投資態度」をご参照ください。

*1:傾向としてハンサードのファンド群は長期実績があるファンドを好む傾向があり、短期的に成績が良いファンドよりは長期的に成績のよいファンドが多い。今後期待されるファンド群としてはリートの種類の増加、モーゲージ債等クレジットの種類の増加、ManAHL以外のリキッドオルタナティブの増加が期待される。また米国小型株もないのは気になる点だ。