ハンサードファンド分析MC219HIL Smartfund 80% Protected Growth
本日のファンド分析はSmartfund 80% Protected Growth です。
Smartfund80% Protected シリーズの中では積極的に運用するファンドです。
このファンド、一般的にストラクチャードファンドといわれるタイプのファンドです。
名前に 80% Protected とついていますが、このファンドは今までの高値より20%さがったら損しなくなるような保険をかけて運用しています。そのため、下がるリスクは限定的ですが、上に行く可能性は十分あるという運用が可能です。
これはいいことづくめじゃないか・・・と思ったあなた、気を付けてください。
実際には保険料を払っていますのでリターンが保険料分減っているのです。無条件のメリットはないということですね。
そのため、運用残高が多い時点で現在のように景気がピークに近い時や満期近くで損切りラインを確定したいときには非常に向いた運用手法と思われます。
またせっかく保険かけているのですから、積極的なGrowth運用が良いと思われます。本当にリスクが高いと思われているようならほかのリスクパリティファンドなど別の運用をお勧めします。上昇と下落が半々ぐらいで怖くなってきたら出番のファンドかもしれません。
個人的には10年未満の投資家には不要かと思っています。
投資対象は現在は株式が8割以上で、イギリス20%、アジア13%、新興国15%、アメリカ13%と比較的積極的に運用していますね。保険はかけているので、積極的な運用は好ましいといえます。ただし1っ発で20%マイナスまで行かれると困るので、先進国株中心であることが前提ではありますが‥。
チャートを見ると運用期間が短いため分析はまだまだ難しいですね。
このようなリスク限定型ファンドは通常時は組み入れることはありませんが、出口戦略など特定の環境下では非常に強力な武器となります。
このようなファンドもあるのだと知っているのと知っていないのでは投資戦略の幅に大きな差が出てきます。
インデックス投資家は満期近くの下げ相場対策をしようがないため、運を天に任せる自然派な運用となりますが、アクティブ投資家の我々は人間ですのでリスク限定型ファンドを利用して自然をコントロールするすべを知るべきでしょう。