ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

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ハンサード投資家のための5月の運用実績の検証

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皆さんご無沙汰しています。本日は5月のファンドの成績を検証していきたいと思います。

 

いやー世界の株が強いですね。特に日本株が強い。よく業績相場なんて言いますが、今の相場は政策相場って感じでしょうか?

 

業績が悪くて上がっているのは理解に苦しむ・・・と嘆いている方。市場には理性的な面と感情的な面の2面性があり、俗にいうアニマルスピリッツというやつが、理論的には分からない上昇を生み出すことがあります。

 

多くのハンサードアスパイアの投資方は相場で投資判断を変えない「積立投資」をしているので大丈夫だと思いますが、こういった局面で「弱気になった」人は、次回以降の相場に役立ててほしいですね。また強気になった人はおめでとうございます。リスクを取った分リターンを得ましたね。まだ第2波のリスクはありますので、一喜一憂せず継続してください。


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初めての方はスイッチングや違法業者の見分け方、ハンサード批判をしてほかの商品を買わせイニシャル・ユニットを事実上2倍にするような最悪の業者を含めて基本的なことは過去記事をご覧ください。このサイトではドルコスト平均法から、グロース投資まで様々な記事がありますので、過去記事をしっかり読み込むことをおすすめします。

 

 

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◆2020年5月ファンド実績トップ10

 

順位 コード ファンド名 通貨 5月
1位 MC250 HIL JP Morgan Australia USD USD 16.24
2位 MC244 HIL Invesco Global Consumer Trends USD USD 15.43
3位 MC119 HIL Jupiter Financial Innovation USD USD 12.64
4位 G01 HIL Japan Equity (JP Morgan Japan Equity JPY 9.83
5位 MC07 HIL Invesco Nippon Small/Mid Cap Equity USD 9.76
6位 MC48 HIL Invesco Global Small Cap Equity USD 9.6
7位 MC195 HIL   Aberdeen Standard Select Emerging Markets Bond USD USD 8.87
8位 B10 HIL UK Sterling Growth (Fundsmith Equity GBP 8.29
9位 MC04 HIL Invesco Pan European Small Cap Equity USD 7.88
10位 MB48 HIL Janus Henderson Global Sustainable Equity GBP GBP 7.87

 今回は最新の実績を見ながら、今資金がどのように動いているのかを確認していきましょう。

 

まず面白いのは5月の実績ですが、日本株JP Morgan Japan EquityInvesco Nippon Small/Mid Cap Equityの二つがランクインしていることでしょう。

 

よく行いがちな「上がっている銘柄」として4月に上昇したテクノロジー株やヘルスケアではなく、まだ上がっていなかったところを中心にすそ野を広げて上がってきていることを意味します。

 

オーストラリア株のJP Morgan Australia USD, 世界小型株のInvesco Global Small Cap Equity, 世界新国債券のAberdeen Standard Select Emerging Markets Bond USDあたりも典型的な出遅れ銘柄と言えそうです。

 

4月も5月もトップクラスだったのはHIL Janus Henderson Global Sustainable Equity GBPって感じでしょうか?ポンド表示なので一概には言えませんが、ESG投資の力強さを感じますね。

 

コロナショック→3月米国ハイテク株・ヘルスケア株→4月米国株→5月幅広い銘柄となっています。

 

こうした場合の戦略としては

1.一時停滞している先頭の銘柄を買いに行く

2.さらに出遅れ銘柄を買いに行く

の二つが考えられます。

 

先頭銘柄を買いに行く場合はヘルスケアとテクノロジーが良いでしょう。出遅れ銘柄をに行く場合は例えば1年のランキングで悪い方を見ていくとインド株やフランス株、ラテンアメリカ株などが出てきます。

 

ラテンアメリカはまだコロナの収束が見えそうにない点と、エネルギー関連も需要回復に時間がかかると考えられることから、買えるのはインド株くらいかなという気がします。

 

個人的にはアジア株あたりは全体的に出遅れ感があると思いますので、買って行っていいのではないでしょうか?

 

順位 コード ファンド名 通貨 1年
1位 MC200 HIL Alquity Indian Subcontinent USD USD -43.27
2位 MC198 HIL Alquity Latin America USD USD -32.62
3位 MC52 HIL JPMorgan India USD -32.14
4位 MX07 HIL Fidelity France EUR -32.05
5位 C08 HIL Latin America Equity (BlackRock Lati… USD -31.8
6位 MC231 HIL Kotak India Midcap USD USD -28.16
7位 MC40 HIL JPMorgan Philippine USD -27.01
8位 MC228 HIL Franklin India USD USD -26.47
9位 MB72 HIL Kotak India Midcap GBP GBP -25.67
10位 MC93 HIL Ninety One Global Energy USD USD -23.83
11位 MC138 HIL Alquity Africa USD -23.38

 

◆復習◆ドルコスト平均法

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上昇した後に下がると「思っているより」リターンが出ない

 

毎月1000円買っていた場合、株価が1000円→2000円→1500円という半値戻りした場合を検証する。

 

通常1000円→1500円という差額を見て500円分は儲かりそう

 

積み立ての場合は最後の価格の1500円を基準に考える。

○1000円→1500円の期間は最大500円分プラス

○2000円→1500円の期間は最大500円分マイナス

よって±はほとんどなしとなる。

 

株価 購入株数 累計株数 時価 損益
1000 1.00 1.00 1000 0
1100 0.91 1.91 2100 100
1200 0.83 2.74 3291 291
1300 0.77 3.51 4565 565
1400 0.71 4.23 5916 916
1500 0.67 4.89 7339 1339
1600 0.63 5.52 8828 1828
1700 0.59 6.11 10380

2380

1800 0.56 6.66 11991 2991
1900 0.53 7.19 13657 3657
2000 0.50 7.69 15375 4375
1900 0.53 8.21 15607 3607
1800 0.56 8.77 15785 2785
1700 0.59 9.36 15908 1908
1600 0.63 9.98 15973 973
1500 0.67 10.65 15974 -26

 

 

 

期間別にみると1000円→1500円は5か月、2000円から1500円は10か月のため、

1500円より高くで買っている期間のほうが5か月間長いが、高くで買っている期間は購入株数が少ないため、マイナスにする力が弱い。

そのため期間ほどは損益が明確に表れることは無い。

 

上がっている銘柄が大好きな人は、しっかりと数字を確認してほしい。

積立投資では上がっている期間とともに下がっている期間もとても大切であると何度も伝えていきたい。