ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

ハンサード(Hansard)アスパイア(いつかはゆかし)や海外投資を詳しく解説!

ハンサード社アスパイア⑥投資リスク

2019年にハンサード・インターナショナル・リミテッドは日本で金融商品(2項有価証券)として登録されました。以前は商品説明資料をそのまま邦訳して商品を説明しましたが、今度は日本で登録された内容について9回にわたって案内していきます。

 

 

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【投資リスク】

(1) 投資に関するリスクの特性

各契約加入者は、本契約上の投資リスクを負い、契約加入者による投資に関連した起こり得るリスクには、以下のものがあります。

・ ハンサード・ユニットファンドのユニット価格が、投資対象ファンドの循環的パフォーマンス(景気循環に左右されて変動するパフォーマンス)又は投資パフォーマンスにより下落するリスク。

・ 為替変動によりハンサード・ユニットファンドのユニット価格が下落するリスク。

・ 本契約において、日本円以外の通貨を積立金として指定した場合、各契約加入者の積立金額及び各契約加入者との本契約に関する契約総額が該当する評価日時点における関連する実勢為替レートを用いて算出され、為替レートの変動により有利又は不利に影響を受けるリスク。

・ 電算エラーや天変地異等の不可抗力又は外部ファンドの大きな価格変動の影響若しくはユニットファンドの大きな現金の流入・流出の影響でユニットファンドの価格決定が一時的に停止されたことにより、契約加入者からのハンサード・ユニットファンドに関する指図をハンサードインターナショナルが直ちに実行できないことにより、投資対象ファンドへの適時の投資ができないリスク。

・ 投資対象ファンドが新規資金の受付及び/又は既存持分償還を停止することでハンサード・ユニットファンドに悪影響が及ぶリスク。

・ 契約加入者が本契約上の約定積立額の全額を適時に支払わないことにより、本契約締結時に約定積立額を支払うことで達成できると考えていた投資収益の見込みがオファー価格の変動又は運用期間の短縮により低下するリスク。

・ 契約加入者が契約開始日から2年以内に積立を中止することより、解約返戻金の支払いを受けられないリスク。

・ 契約加入者が選択したハンサード・ユニットファンドが個人の投資目的に合致していないリスク。

・ 特定の投資対象ファンドに連動するハンサード・ユニットファンドに払戻しが集中することによりユニットの価格形成に悪影響が及ぶリスク。

・ 契約加入者が満期日以前に本契約から払戻しを受ける場合に投資収益の見込みが達成できないリスク。

・ マン島には、1991年生命保険(保険契約者の補償)規則に基づく制定法上の保険契約者保護の制度があり、当該規則上、保険契約に基づき支払を受ける保険契約者に対してマン島の保険会社が責任を負う額のうち90%までに関して補償を行う旨の規定が設けられており(以下「補償スキーム」といいます。)、補償スキームへのメンバーシップ(会員資格)がマン島金融サービス機構(Isle of Man Financial Services Authority)による認可の前提条件であるため、マン島の全ての生命保険会社が補償を行う義務の対象となっているものの、スキーム・マネジャー(マン島政府により任命されます。)が財源の有限性、法令改正、政府方針の変更その他の理由で当該補償を履行できないリスク。

・ 補償スキームは、マン島の他の認可生命保険会社の資金に対する徴収額を資金源としており、マン島の生命保険会社が支払不能に陥った場合、その時点でのスキーム・マネジャー(マン島政府により任命されます。現在のスキーム・マネジャーはマン島金融サービス機構)は、支払不能に陥った当該会社が自社の保険契約者に対して責任を負う額の90%を支払うことができない場合において、補償スキームによる補償対象となる各会社の保険契約者の資金価額の2%を上限として、90%までの支払を行うための補償費用を徴収する権限を有しており、当該徴収がアスパイアの契約加入者に対して行われた場合、当該契約加入者の投資対象の価額が徴収された補償費用と同等の割合で減じられるリスク。

・ アスパイア又は投資対象ファンドの周辺を取り巻く経済環境の変動、政治的変動、戦争その他の軍事行動・テロリズム、自然災害、疫病の流行その他の事情により、関係当事者の業務の履行の全部又は一部が一時的又は永続的に停止・不能となるリスク。

・ アスパイア若しくは投資対象ファンドに適用あるいずれかの法域の法令の成立・改正・施行の拡大若しくは縮小、又はいずれかの法域の政府・地方政府・地方自治体・裁判所を含む国家機関・国際機関の命令・解釈・判断・指導により、アスパイア又は投資対象ファンドが不測の責任若しくは負債を被るリスク。

・ 投資対象ファンドについて、以下に掲げるリスク。

- 株式を主要な投資対象とする投資対象ファンド

・ 株価変動の影響を受けるリスク。

・ 株式を発行する事業体が取り扱う商品の市況の変動、特に原油等のエネルギー関連、金等の貴金属関連等のコモディティに関連する事業を営む事業体については、その取り扱うコモディティの価格変動によって株価変動の影響を受けるリスク。

- 債券を主要な投資対象とする投資対象ファンド

・ 金利変動により債券価格が変動するリスク(一般に金利が上昇した場合には、債券の価格は下落し、ユニット価格が下がる要因となります。)。

・ 投資する債券の発行者が経営不安・倒産に陥った場合、またこうした状況に陥ると予想される場合等には、債券の価格が下落したり、その価値がなくなることがあり、ユニット価格が下がる要因となり得るリスク。

- 株式及び債券(混合資産)を主要な投資対象とする投資対象ファンド

・ 株式を主要な投資対象とする投資対象ファンドのリスク、債券を主要な投資対象とする投資対象ファンドのリスクと同様のリスク。

- 投資対象ファンドについて、その投資対象となる有価証券等を実質的に売却または取得する際に、その市場規模、取引量、取引規制等の要因により十分な流動性の下での取引を行えない場合には、市場実勢から期待できる価格どおりに取引できず、また、そもそも取引自体を行うことができないリスク。

- 投資対象ファンドについて、当該投資対象ファンドに関連する国又は地域、とりわけ新興国において、政治不安、社会不安、インフレ、制度変更、外資規制、債務不履行等、その国特有の事情による政治・経済の状況の変化によって証券市場や為替市場に混乱が生じた場合、その投資対象の価値が変動するリスク。

 

(2) 投資リスクに対する管理体制

ハンサード・ユニットファンドの選択は契約加入者に委ねられているため、ハンサードインターナショナルは、各契約加入者のポートフォリオに対するリスク管理は行いません。その他のリスク管理については、HGPに委託しています。

HGPのユニットファンド管理グループは、標準的な手続に従い、HDSLと協働して、投資対象ファンドについて継続的なモニタリングを行い、投資対象ファンドが新規資金の受付を停止したり、既存持分償還を停止したりする場合(又はハンサードインターナショナルが投資対象ファンドの削除や、投資対象ファンドへの新規資金受付の停止をすべきと決定した場合)には、CIL又は投資対象ファンドの管理会社を通じて当該ファンド情報の通知を受領した上で、その通知に基づき、速やかに契約加入者にその旨及び適切な選択肢を伝えるものとします。

継続的なモニタリングとして、具体的には、ユニットファンド管理グループとHDSLが投資対象ファンドの選択に関する基準が満たされているかどうかを定期的に確認するほか、HDSLは投資対象ファンドのパフォーマンスや運用資産額(AUM)の増減の状況等についても少なくとも四半期ごとにモニタリングを行います。ユニットファンド管理グループが問題ありと判断した場合には、ハンサードインターナショナルの投資委員会に諮問し、ユニットファンド管理チームの評価も得て対応するハンサード・ユニットファンドの廃止も含めた検討を行います。必要な場合には、契約加入者にハンサード・ユニットファンドの変更を求めることがあります。そのような場合には、関連部署(ユニットファンド管理グループ、HDSL、HASLのアクチュアリー部及びHGPの法務担当)で話し合った後、決定権限を有する投資委員会に提案を行います。ユニットファンド管理グループは投資委員会の指示に従うものとします。

なお、オペレーションリスク(注)の管理は、主に、オペレーションリスクから生じうるリスク及び損失を記録、特定及び最小化するために設計された包括的なオペレーションリスク管理システムにより一次的にHGPが行います。

(注) オペレーションリスクは、損失のリスク、又は、以下から生じるその他の悪影響として定義されます。

・ 不適切な内部処理又は内部処理の失敗

・ 人的作為又は不作為

・ システム障害

・ 天災地変、破壊行為、テロなどの外部事象